令和5(2023)年の千葉滋賀県人会新年会が2月11日(土・祝)、三井ガーデンホテル千葉にて40名の参加を得て開催されました。
前日までの気象予報で降雪に伴う交通機関の混乱を心配していましたが、当日は快晴で無事開宴することができました。
令和2年2月に実施して以来3年ぶりの新年会となり、感染予防の種々の対策を講じて実施しました。
馬場副会長は冒頭挨拶で自らの体験を引き合いに県人会の活動をwithコロナのスタンスで復活する意向に言及しました。
新年会恒例の講演会では、「狂言の魅力」と題した狂言普及活動家の福富英里子さんと福田成生さんの講演・実演を楽しみました。
通常は1時間以上要する講演を、30分の制約の中で凝縮していただきました。狂言は室町時代に完成した古典芸能で、能の内容が悲劇的であるのに対して喜劇の位置づけであること。登場人物の構成、名乗り、発声方法などの基本事項の説明がありました。その後の「柿山伏」の実演は、どこからあのような大きな声が出せるのかと驚くほどのマイク不要の張りのある声と力強い所作により会場の会員を魅了する熱演でした。最後は「蝸牛」の謡詞 太郎冠者「雨も風も吹かぬに出ざかま打ちわろう。出ざかま打ちわろう。」のセリフを福富さんと会場の会員が、山伏「でぬでぬ むしむし でぬでぬ むしむし でぬでぬ むしむし でぬでぬ むしむし」のセリフを福田さんが分担して大声で何度も合唱(?)しました。
その後、宴会に入り、滋賀県東京本部本部長の富家信次氏が来賓挨拶で、最近の滋賀県のトピックスとして三日月知事が会長を務める関西広域連合の構成県として2025年の大阪・関西万博などにオール関西の立場で滋賀県もより積極的に取り組んでいく等の紹介があり、続いて乾杯の発声を頂きました。
そして、ふるさと近江の歌(琵琶湖周航の歌など)のメドレーのBGMや脇阪監事推奨の新沼謙治「ふるさとは今もかわらず」を聴きながら会食し、各テーブルで仕切りのパネル越しに和やかな談笑が途絶えませんでした。
その間に初参加者〈飯田博・中村和雄両氏〉の自己紹介に続き、所用のため途中参加の中村浩会長が、会員の高齢化が進む中で会員数の維持に強い決意を表明、最後に遠藤顧問が滋賀県の「琵琶湖システム(農林水産業)」が国連の「世界農業遺産」に認定されたことに触れ、誇りをもって次代に引き継ぐ重要性を述べ、次回(令和5年総会)の再会を期した挨拶ののち、中村会長提供の「たねや」の和菓子を手土産にお開きとなりました。 |